信頼できるIT導入支援事業者のサポートを受けてITツール導入を実現。
ITを活用して事業の拡大、夢の実現に向けて邁進する。
2012年8月に個人事業として起業、中小企業の社内SE代行業務やWebサイト作成、PCサポート業務に対応。2016年12月に法人化し、企業のITサポート役となるITコンシェルジュの育成事業のほか、ITインフラ・情報セキュリティに関する研修やセミナーの企画・運営、企業のIT導入・運用におけるプロジェクトマネジメント等を担ってきました。
創業当初から、次世代のIT人材を育成するためにも積極的に雇用に取り組みたいと考えていました。そのためには社内のITインフラを整備し、少人数であっても働きやすく生産性の高い環境づくりが必要です。たとえば、オンラインサービスを部門ごとにアクセス権をつけて業務を行うような仕組みをつくることで、採用した人材が場所を選ばず働きやすくなります。動画で業務マニュアル等をアップしておけば、私自身が教育にかける労力も省力化できます。
IT導入補助金のことは商工会議所、ミラサポ等で認識していましたが、法人化して4年が経ち、実際に雇用の必要性が見えてきたのを機に申請を行い、本格的に社内のITインフラ整備に取り組むことにしました。
導入したのは、マイクロソフトOffice 365をベースに富士ゼロックスが提供するクラウドサービス「オフィスあんしんオンラインオフィススイート」(*1)です。WordやExcelといったOfficeのアプリケーションの他、チーム内でチャットやグループ会議ができるTeamsや、インターネット上で情報共有やファイル共有を行うSharePointなど、さまざまな機能が揃っています。
スキル的には自分でこのITツールを導入することができるのですが、同時期に私一人で複数のクライアントの対応をしていたため、とにかく時間がありませんでした。そこで、以前より面識のあった富士ゼロックスさんに導入のサポートをお願いすることにしたのです。
IT関連企業であっても、業務をアウトソースすることで自社の負担をかなり減らすことができます(*2)。富士ゼロックスさんはこちらの要望をすぐに実現できるスキルの高いSEと営業担当者という体制で報告・連絡・相談も迅速に対応していただき、目的に向かって伴走してくれる安心感と技術支援のありがたさを感じました。いつもは自分がIT支援する側としてお客様に提供しているサービスですが、発注側になることで見えてきたこともあり、良い経験だったと思います。信頼できるIT導入支援事業者を選び、しっかりコミュニケーションをとって要望を伝えることが大事だと感じています。
*1・・・2021年4月に富士ゼロックス株式会社は富士フイルムビジネスイノベーション株式会社に社名変更。サービス名称も「オフィスあんしん365」に変更されています。
*2・・・IT導入補助金では、「IT導入支援事業者」に登録されている事業者は補助金を申請することができませんので、ご注意ください。
作業効率が30%アップし、休日を確保!
スムーズなリモート対応で商圏が全国に拡大
ITツール導入後、膨大な過去のデータを一元管理できるようになったこともあり、作業効率が30%ほどアップ。その結果、週に1日は計画的に休みがとれるようになりました。それまでは365日仕事をしているような状態でしたが、法人化した次のステップとして、「生産性を向上し、日曜は休む」という目標を立てていたので、それが達成できたのは嬉しかったですね。日々進化するIT技術を学ぶ時間を捻出することも大切だと考えているのですが、通信大学に通うようになり、学びの時間を増やすこともできました。
また、コロナ禍の影響で対面セミナーが一切できなくなってしまったのですが、弊社はITツール(Teams)の導入によってオンライン開催が可能となり、早期にセミナー業務を再開することができました。また、オンライン会議は場所も選ばないことから、全国のお客様との商談が可能になり、それまで関東近県に限られていた商圏が拡大できました。
リモートワークでフレキシブルな働き方ができるようになったことを強みに、当社の理念を体現できる優秀な人材を全国で採用・育成し、生産性を高めながら事業を拡大していきたいと考えています。
また、コロナ禍の影響もあり、「集合して学ぶ」のではなく「自宅で好きな時間に学ぶ」という学び方へと人々の意識が変化しています。そうした背景を踏まえ、ITに関するeラーニングシステムを導入することで、動画を視聴し、指定のテストを受けながらスキルアップが図れるようなオリジナルコンテンツを制作したいと構想しています。
私がIT教育に熱意を注ぐ理由には、小学生の頃にコンピューターに強い興味を持ったものの周囲の理解が得られず、20代半ばまで本格的に学ぶことができなかったという悔しさがあります。だからこそ、学びたいという意欲、わかると嬉しいという喜びをサポートしたい。これからも弊社の事業を通じてたくさんの人たちの可能性を広げる手助けができたらと思います。
「こういうことができたらいいな」と思い描いていることを、まずはまわりの取引先や商工会議所、中小機構などの公的機関に相談してみると有益な情報が集まってきます。
多くのアプリケーションには無料のトライアル期間が設定されていますから、実際に使ってみて自社にフィットするかどうかを確かめてから導入することをお勧めします。また、アプリケーションはどんどん進化しますから、何年かごとにスイッチングコスト(*3)がかかります。そういうものだと知っておくと継続しやすいかと思います。
中小企業にとってIT導入は自社の可能性を広げる手段となります。まずはITを導入することで実現したいことを明確にして、一歩一歩、焦らず進めてください。その一歩を踏み出すきっかけとしてIT導入補助金を活用してみると有意義なのではないでしょうか。
*3・・・スイッチングコストとは、現在利用している製品やサービスから、別の製品やサービスに乗り換える際に負担する金銭的、心理的、手間などのコストのこと。
会社名 | 株式会社ITコンシェルジュサービス |
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URL | https://itconcierge-service.co.jp |
住所 | 東京都新宿区北新宿3-4-4 |
従業員数 | 1名(2022年3月現在) |
事業内容 | ITコンサルティング事業/インストラクション事業/ヘルプデスク事業 |
従業員数 | 1名(2022年3月現在) |